平成28年度広島市立大学先端学術研究
「日本画制作の現場Ⅲ」ー宮島弘道・山本浩之展ー
2016年10月28日(金)〜11月13日(日)10:00〜17:00
            

広島市立大学芸術資料館5階展示室
 
 この度、広島市立大学芸術資料館において芸術学部日本画研究室主催『日本画制作の現場Ⅲ—宮島弘道・山本浩之展—』を開催します。
 研究企画展「日本画制作の現場Ⅲ」の第2回目となる本展では、現在国内画壇の第一線で活動する日本画家、宮島弘道氏・山本浩之氏に焦点を当て、両作家の日本画作品13点およびそれぞれの制作過程で生み出されたスケッチやエスキース、下図などを一堂に公開します。


 
 
  宮島弘道氏(1970年〜)は女子美術大学美術学科日本画専攻教授
 ・創画会所属の画家。
 重厚な下地と力強い筆致で独自な表現を見せる氏の作品は、ユーモ
 ラスな作風の中に日常への眼差しと人間の存在が刻まれ、日本画の
 枠にとどまらない表現手法と相まって創造の喜びを感じさせます。
                         宮島弘道「静物」



 
  
 山本浩之氏(1970年〜)は現在筑波大学芸術系准教授で日本美術院に
 所属、独自の色彩感覚によって生み出される作品はいずれも深い詩情を
 纏い、観る人をどこか異世界へと誘う不思議な魅力を湛えています。 
                       山本浩之「ぼやける話」






 
 現代を生きる作家が「日本画」という古来の材料技法を素地としておこなう制作の中で何を思考し、どのような造形表現を模索するのか、今回は特色の異なる両名の日本画制作をモデルケースとして取り上げ、絵画における創作という営為について考えます。本展の会期中には作家をゲストにお招きし、作品解説と共にそれぞれの日本画制作についてのお話を伺う座談会を開催します。

先端学術研究  日本画制作の現場Ⅲ



いちだい知のトライアスロン 講座&芸術鑑賞 付帯イベント
日本画制作の現場Ⅲ ー宮島弘道・山本浩之展ー 
座談会:「創作」について、日本画の制作過程及び作家の言葉からの考察
               2016年11月6日(日)15:00〜16:30
        広島市立大学 講義棟6階 大講義室603
 
本展覧会に出品している作品の解説、併せて、各々の日本画制作において日常的にどのように考え、また若い頃はどのように考えていたかなどについて、本学日本画専攻教員と公開対談をして頂きます。
座談会は一般の方も聴講できます。(事前予約不要、入場料無料)
※6日は大学祭開催中のため、ご来場には公共交通機関をご利用下さい


  パネリスト:
    宮島弘道(日本画家、創画会会員)
    山本浩之(日本画家、日本美術院特待)
    今村雅弘(日本画家、広島市立大学芸術学部准教授)
    前田力 (日本画家、広島市立大学芸術学部准教授)
    荒木亨子(日本画家、広島市立大学芸術学部准教授)


                   はじめに


 広島市立大学日本画専攻では開学以来、基礎実技の充実を図り、各自の個性に応じた多様な表現に展開できるよう努めて教育を行っております。その方針に沿う研究の一端として、これまでに行った本学指定研究「日本画制作の現場Ⅰ・Ⅱ」の実績をもとに平成27年度より「日本画制作の現場Ⅲ」への取り組みを始めました。Ⅰ期を平成14年度〜17年度、Ⅱ期を平成18年度〜19年度に実施し、全期を通じて招聘した作家は八木幾朗氏、片桐聖子氏、河嶋淳司氏、斉藤典彦氏、海老洋氏、宮いつき氏、村岡貴美男氏、荒木亨子氏の8名に及びます。彼らの多様で創造的な日本画への取り組みに触れた学生たちは敏感に反応し、視野を広げ、期待する成果を得ることができました。

 この度の平成28年度先端学術研究『日本画制作の現場Ⅲ―「創作」について、日本画の制作過程及び作家の言葉からの考察―』では、宮島弘道氏と山本浩之氏を招聘し、作品展示及び、座談会を開催する運びとなりました。お二人の作品は、動と静とも言える対照的な表現様式ながら、それぞれ強い独自性をもって創画会と日本美術院という異なる公募団体で存在感を示しています。今回も、昨年同様に本画作品と合わせて通常は表に出ることのないメモやエスキースを展示いたします。座談会では作家自身の言葉などから人が物を生み出す行為、創作とはどのようなものなのか、その動機や過程、様々な試行など完成作品からは読み取りにくい内的な部分までを提示することが可能となり、鑑賞者には刺激と示唆を享受することが期待されます。

 本研究が、これからの日本画という文化の継承と発展の一助となることを願ってやみません。
 最後になりましたが、本研究の趣旨にご賛同いただき、実施にあたりご協力いただきました関係者の皆様には心よりお礼申し上げます。

                                  
                                  芸術資料館長 
                                  日本画専攻長 藁谷 実

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